平成24年度 蔵前工業会岡山県支部総会
6月23日(土)に倉敷アイビースクエアにおいて、平成24年度 蔵前工業会岡山県支部総会を開催しました。当日は本部理事の平塚氏(S44修電)を含め総勢32名の参加者となりました。
講演会は、岡山理科大学工学部バイオ応用化学科教授で,S55博無機の蔵前会員である福原 実さんより「地域と研究〜備前焼の緋襷と鉄鋼スラグの利材化」というタイトルでお話頂きました.焼き物の種類とその歴史のお話から入り,備前焼の緋襷(ひだすき:釉薬を用いずに焼成する備前焼面の表面に現れる赤色の特徴的な模様)について,焼き物同士がくっつかないようにあらかじめ稻藁を巻いた部分にそれが現れるということ,そしてその美しい色合いの生成機構についてご説明頂きました.また,製鉄スラグを二酸化炭素と反応させて固化体とし,海でのサンゴ再生の基盤材等に利用する事例についてもご紹介され,まさに地域文化に貢献する研究についてご説明して頂きました.
支部総会では,平塚理事長より新法人移行後の本部,各支部の活動状況について報告があり,その後,岡山県支部の会計報告承認等が行われました.今回は支部長の改選が行われ,新支部長としては,田丸さん(S45応化)にお世話戴く事になりました.支部総会後の懇親会では、桂氏の乾杯の挨拶でスタートし、新役員として選出された桂さんと西村さんのご挨拶,また各企業幹事の紹介,フレッシュな新卒会員の挨拶や、初参加者の挨拶もありました.歓談中,平塚理事より,支部総会でのご挨拶の中で紹介されたクラリカの活動状況ならびに,実演を2つ程して頂きました.1つ目は浮沈子の実技で,洗練されたお話しぶりと,浮き沈みする青と赤の浮沈子の様子に皆引き込まれ,2つ目のギシギシプロペラでは自在に正逆回転させる実技を見せられ,心底「どうして?」という思いに駆られました.そのあと,実物を持って各テーブルを回られ,色々な話も交えて皆さん触ったり,プロペラ回しにトライし,なかなか回ってくれないプロペラにすっかり我を忘れて童心に返っておりました.
1999年から長い間支部長を務められた陶山さんへ,これまでの支部総会・懇親会の企画において,夫婦参加型,ミニコンサート,学歌斉唱等,様々な楽しい企画を精力的に進め,ご尽力頂いた感謝の意を込めて,新支部長の田丸さんより花束が贈呈され,会場は陶山さんへの暖かい拍手で包まれました.また,川崎医大に勤められていた新役員の西村さんの産学の結びつきについての熱い語りもあり,会は大いに盛り上がりました.締めくくりは陶山さん指揮のもとアカペラでの学歌斉唱、最後は記念撮影を行い盛会のうちに散会となりました。
(小野寺 浩一 H08修知能記)