平成23年度 蔵前工業会岡山支部総会
6月25日(土)に倉敷アイビースクエアにおいて、平成23年度 蔵前工業会岡山支部総会を開催しました。今年度は支部総会と同時に、工場見学会(JFEスチール(株)西日本製鉄所)ならびに講演会を行いました。
当日は会員29名ならびに本部理事の神山氏、会員ご夫人等で総勢38名(平成22年度卒業生1名含む)の参加者となりました。
工場見学会では、JFE関係会員の協力で自家用車6台に乗り合わせて倉敷地区にある二つの工場を見学しました。熱間圧延工場では、加熱された鋼片が複数の圧延機を通過するうちに薄く押しのばされ、最後は巨大なトイレットペーパーのようなコイル状に巻き取られる様子を見ることができました。熱い鋼帯が近くを通過すると、その輻射熱で顔が熱くほてりました。厚板工場では、加熱された鋼片が圧延機の間を何度も往復しながら目的の厚みにのばされていきました。圧延後に鋼片が90度回転して横向きになり再び圧延される様子は興味深いものでした。当日は大変暑く、1km近い見学コースを見て回ると汗びっしょりでしたが、ものづくりの現場に接することができて、みなさん大満足でした。
講演会は、JFEスチール(株)の研究技監である小松原道郎氏より、「鉄物語と鉄鋼材料の可能性」という表題で、鉄にまつわるさまざまな話題と最先端の鉄鋼材料を紹介していただきました。特に今回は直前に製鉄所を見学していたので、鉄を具体的にイメージしながら興味を持って聴講することができました。
支部総会は、はじめに本部理事の神山氏より新法人移行に伴う説明や東京工業大学創立130周年記念事業に関する事等の紹介がありました。続いて陶山支部長より土光敏夫記念講演会の紹介があり、会計報告がなされた承認された後、新法人移行(一般法人化)に伴う支部規定案の承認、代議員選出者の承認等がなされました。
支部総会の後の懇親会では、猪狩氏の乾杯の挨拶でスタートし、フレッシュな新卒会員の挨拶や、初参加者の挨拶もありました。工場見学で大汗をかいたこともあり、ビールもすすみ、各テーブルとも例年になく話が弾んだようでした。締めくくりはピアノ伴奏での学歌斉唱、最後は記念撮影を行い盛会のうちに散会となりました。
(山口 広 H05修材料記)